【記載例付き】慶應ローのステメンはこれで完璧!情報収集から書き方まで徹底解説

目次

この記事を読んで理解できること
- 慶應ロー入試におけるステメンの位置づけ
- 慶應ローのステメンで問われる内容
- 失敗しないステメン対策の基本
- 【既修・未修別】「学習、研究およびそれに関連する活動」の記載例
- 「なお記載すべき自己評価および将来のビジョン」の記載例
あなたは、
- 慶應ローのステメンの書き方を知りたい
- どのようなステメンを書けば合格できるのかを知りたい
- ステメンを書く際に何を参考にすればよいかを知りたい
とお考えではありませんか?
慶應義塾大学大学院法務研究科(慶應ロー)など、多くの法科大学院は志願の際にステートメント(ステメン)の提出を提出する必要があります。
ステメンの書き方には模範解答がないので、どう書けばよいか分からないと悩んでしまいますよね。
結論から言うと、慶應ローのステメンは、
- 学習、研究およびそれに関連する活動
- 自己評価および将来のビジョン
の2つを説得的に記載することが求められます。
今回の記事では、
第1章で慶應ロー入試におけるステメンの位置づけ、
第2章で慶應ローのステメンで問われる内容、
第3章で失敗しないステメン対策の基本、
第4章で既修者・未修者別の「学習、研究およびそれに関連する活動」の記載例、
第5章で「なお記載すべき自己評価および将来のビジョン」の記載例
について解説します。
この記事を読めば、説得力のあるステメンを作成し、慶應ローの受験を有利に進めることができるようになるでしょう。
また、慶應ローだけでなく、他の法科大学院にも応用できる書き方を伝授します。
第1章 慶應ロー入試におけるステメンの位置づけ
慶應ローの入試において、ステメン(志望理由書)は合否を左右する重要な評価要素として位置づけられています。
入試の配点を見ると、法学未修者コースではステメンを含む提出書類が全体の40%、法学既修者コースでは20%を占めているからです。
参照:慶應義塾大学法科大学院「入学試験要項(4-1.選考方法)」
特に未修者はステメン等の配点が40%と高く、筆記試験の成績だけでは合格が困難です。
また、既修者も20%の配点があるため、筆記試験の成績が同等であった場合、ステメンの完成度で合否が分かれる場合があります。
さらに、慶應ローは「多様なバックグラウンドを持った法曹の養成」を重視しており、特色ある人材を特に高く評価する方針を掲げているのが特徴です。
そのため、ステメンで自身の経歴や強みを効果的にアピールできれば、高評価を得られる可能性があります。
以上の理由から、慶應ローのステメンは合格に直結する重要な評価要素であることを理解し、十分な時間をかけて作成しましょう。
なお、慶應ロー入試の日程や募集人数、筆記試験の具体的内容等が知りたい方は、以下の記事を併せてご覧ください。
慶應義塾大学法科大学院(慶應ロー)の特徴!司法試験合格率と入試倍率
第2章 慶應ローのステメンで問われる内容
慶應ローのステメン(志願者報告書)では、主に以下の4つの項目について記載が求められます。
1.下記の(a)(b)(c)(d)に該当すると考えるときは□に☑を付けた上、2.3.4.の各項目において、その根拠を適切に説明すること。 □(a)優れた外国語能力を有し、将来はグローバルに活躍する法曹を目指している者 □(b)理科系の学部・大学院を卒業・修了し、将来その知識を活かして、学際的・先端的な法分野で活躍する法曹を目指している者 □(c)成績優秀者として在学期間を短縮して学部を早期卒業する見込みまたは「飛び級」の見込みであって、当該学部において、特定の外国語や国際的な教養、人文科学・社会科学の特定の分野についてインテンシブな教育を受け、特筆すべき素養を有する者 □(d)特定の分野で豊富な社会人経験を有し、将来その経験を活かして、特定の法律分野に秀でたスペシャリストとしての法曹を目指す者 |
2.[志願者全員回答]大学学部、大学院その他の教育研究機関において、どのような問題意識にもとづいて、学習、研究およびそれに関連する活動を行ってきたか、また、そのことがどのような将来のビジョンに結びつくのかを特筆すべき事項を 1 つから 3 つにまとめ、その主題を箇条書きしたうえで、内容について説明すること。 |
3.[(d)に☑を付けた志願者のみ回答]社会人としての経験を有する場合は、その経験を通していかに高度な専門知識を身につけ豊かな人間性を培ってきたかということについて、特筆すべき事項があれば、その内容について説明すること。 |
4.[任意回答]2.および 3.に加えてなお記載すべき自己評価およびあなたの将来のビジョンがあれば、説明すること。 |
すべての問について明確な文字数制限はありませんが、2.と4.の問はA4用紙2枚分程度、3.の問はA4用紙1枚分程度の枠が設けられています。
各項目に回答する際は、次の章で解説するポイントを意識して記載しましょう。
第3章 失敗しないステメン対策の基本
この章では、ステメンで高評価を得るためにすべき対策について解説します。
「それより早く書き方が知りたい!」という方は、第4章から読んでいただいても問題ありません。
ただ、非常に重要なポイントを解説するので、この章から読み進めることをおすすめします。
3-1 慶應ローのホームページから情報収集する
効果的なステメンを作成するには、慶應ローのホームページからまず情報収集を行うことが重要です。
慶應ローの教育理念やカリキュラムの特徴などを理解しなければ、なぜ慶應ローを志望するのか、自分がどう慶應ローにふさわしいのかについて説得力のある説明ができないからです。
例えば、「法務研究科 概要:教育理念/目的/3つのポリシー/基本概要」というページを見てみましょう。
※法務研究科 概要:教育理念/目的/3つのポリシー/基本概要
ここでは、慶應ローの教育理念が「国際性」「学際性」「先端性」の3つであることが説明されています。
ステメンを書くときにも、3つの教育理念と関連付けて書くことが重要といえます。
また、「ディプロマポリシー」という項目の中に、
法曹養成専攻においては、本専攻の教育を通じ、21世紀の社会を先導する法曹としてふさわしい基礎的法知識と法的思考力、および、高い倫理性を身につけるとともに、社会の変化に対応しうる先端性、国際性、学際性の点において多様な法的能力を獲得した者に法務博士の学位を授与する。 |
という記載があります。
ここには、法務博士の学位を授与する対象、つまり慶應ローの到達目標が書かれているので、志願の際にも参考になります。
さらに、「アドミッションポリシー」では、
法曹養成専攻では、国際性、学際性、先端性を備え、21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しており、入学者選考においても、志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質、潜在能力、意欲を備えているか否かを、様々な資料から総合的に判断して選考を行なう。
選考では、志願者が、大学における学部を中心とした教育を通じて、専門的な学識、一般的な教養、外国語能力などを十分に修得してきているか否かを重視して判断するが、社会人としての経験を有する志願者については、その経験を通して、いかにして高度な専門知識を身につけ、豊かな人間性を培い、新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮する。 |
という記載があり、入学者選考における考慮要素も明記されています。
以上の記載から、慶應ローは「司法試験の合格」をゴールとするのではなく、その先にある先端的な分野に応用できるような思考力などを重視していることがわかります。
そのため、志願理由として「司法試験に合格したいから」では不十分であり、「合格した後に何をしたいか」を記載する必要があるのです。
ステメンを書く前に、慶應ローのホームページにしっかり目を通した上で、どのような人物が求められているのかを把握しましょう。
3-2 自分の経験に基づいて具体的な記載をする
ステメンで重要なのは、抽象的な理想論ではなく、自分の具体的な経験に基づいて記載することです。
「真面目で努力家です」「法曹として社会に貢献したいです」といった一般的な表現だけでは、他の受験生との差別化ができません。
まず自分の経験を振り返り、
- どのような問題意識を持って学業や仕事に取り組んできたか
- そこから何を学んだか
- その学びを法曹の仕事にどう活かせるか
を整理しましょう。
なお、経験は「規模」や「華々しさ」よりも、「問題意識の深さ」や「将来への展開可能性」が重視されます。
小さな活動でも、直面した課題への取り組み方や、それが法的思考力や問題解決力等の向上につながった具体的経緯を述べれば十分に説得力があります。
さらに重要なのは、慶應ローのホームページで情報収集した内容と自分の経験を結びつけることです。
例えば、教育理念の「国際性・学際性・先端性」を意識し、自分の経験がこれらの理念のどれに該当するかを明確にします。
国際的な活動経験があれば「国際性」、複数の学問分野を横断した研究であれば「学際性」、最新技術や社会問題に関する取り組みであれば「先端性」を強調すると良いでしょう。
第4章:【既修・未修別】「学習、研究およびそれに関連する活動」の記載例
ここからは、実際にどのようにステメンを書けばよいのかを、2025年度の志願者報告書所定用紙に照らしつつ解説します。
外国語試験のスコアや社会人経験などは当てはまらない方もいるので、全員に共通する項目の
- 学習、研究およびそれに関連する活動(3ページ)
- なお記載すべき自己評価および将来のビジョン(6ページ)
について、それぞれ説明します。
この章では、「学習、研究およびそれに関連する活動」について解説します。
ここには、大学学部などでどのような学習をしたかを記載していきます。
代表的なものとしては、大学の演習授業やゼミ活動などが挙げられるでしょう。
ここで重要なのは、第3章で解説した「慶應ローの教育理念」を意識した記載をすることです。
例えばゼミの活動の場合、単にどのような分野の研究をしたかだけでなく、それが学問上どのような重要性があり、社会的にどのような意義を有しているのかを具体的、説得的に記載しましょう。
法学未修者の場合は、学部での学習や研究の中で気付いた社会・制度上の課題や、法律の重要性・役割に触れ、自ら課題解決に取り組んだエピソードなどを記載します。
以下に、法学既修者と法学未修者のそれぞれの場合の記載例を示します。
■記載例(法学既修者の場合)
【特筆すべき事項】 ①科学技術の発展に伴う刑法の適正な処罰範囲に関する研究 ②法律討論会や模擬裁判への積極的参加
【①について】 私は、○○大学の●●ゼミで刑法を専攻し、「科学技術の発展に伴い、適正な処罰範囲を画するためにはどのような考え方が必要であるか」という問題意識にもとづいて学習、研究をしました。
例えば、Winny事件(最決平成23年12月19日)では、ファイル共有ソフトによって著作物の公衆送信権が侵害された事案において、当該ソフトの開発者に幇助犯が成立するかが問題となりました。
今日的には、AIなどによって科学技術は急速に発展しており、あるシステムが他者の権利を侵害した際に、開発者がどのような責任を負うのかは極めて重要な問題です。
そこで、私は、科学の進歩に伴いこれまでになかった犯罪を適切に防止しつつ、他方でシステムの開発者を不当に委縮させることのないように処罰範囲を画することが現代社会において強く求められていると考え、積極的に学習に取り組みました。
具体的には、前述したWinny事件のほか、eスポーツの賞金と賭博罪の成否など、実社会で問題となっているインターネットやテクノロジー関連の犯罪について研究を行いました。
【②について】 私は、「法律知識を実務で使える形にする」という課題意識から、法律討論会や模擬裁判といった課外活動にも積極的に参加しました。
法律討論会では憲法や民法、刑法の具体的事例を基に立論・反論を繰り返し練習し、多角的な視点から事案を検討する力を鍛えました。
また、模擬裁判では検察官役や弁護人役、裁判官役などを経験し、それぞれの立場に応じた主張の構築と説得的表現の重要性を学びました。
これらの活動を通じ、法律の理論と実務を繋げるための実践的スキルの必要性を強く実感しました。単に条文や判例を暗記するだけでなく、多様な意見を論理的に整理し伝える力、チームで協働して問題解決にあたる能力が重要であると認識しています。
さらに、これらの経験は、企業法務や刑法の具体的課題に対応する際にも基礎となる実務感覚を養う貴重な機会となりました。
【将来のビジョン】 私は、将来のビジョンとして、弁護士になり、先端技術を用いた活動を適法に進めることができるように企業を支援する仕事に携わりたいと考えています。 ●●ゼミでのテクノロジー関連法務の研究経験と、法律討論会や模擬裁判で培った実務的な法的思考力を活かし、技術革新に伴う新たな法的問題に理論と実務の両面で的確に対応できる専門家になることが目標です。
そして、貴校はその教育理念の一つとして先端性を掲げられているように、司法試験の合格をゴールとするのではなく、その先にある先端的な分野に応用できる柔軟な思考力を鍛えることを重視されています。
これはまさしく私が抱いている将来のビジョンと合致するものであるため、貴校を志願させていただきました。 |
■記載例(法学未修者の場合)
【特筆すべき事項】 ①中小企業の事業承継問題に関する卒業研究と法的課題への問題意識
【①について】 私は、○○大学の経済学部において、「地域経済における中小企業の事業承継問題」というテーマで卒業研究に取り組みました。
このテーマを選んだ背景には、実家の近隣で老舗企業の廃業が相次ぎ、地域活力の低下を目の当たりにした経験があります。
研究では、中小企業庁の統計や商工会議所の調査、自治体による事業承継支援制度の事例などを分析しました。
調査を進める中で、後継者不足や相続税負担、個人補償の引継ぎ問題といった複合的な要因が絡み合っていることが判明しました。
特に、法的手続の複雑さや専門知識の不足により、本来継続可能な事業が廃業に追い込まれるケースがあることに強い問題意識を抱きました。
その背景として、法的手続の簡素化や専門家による伴走支援体制、関係機関と法律専門家の連携が依然として不足している実態があります。
この経験により、事業承継問題には経済学的視点だけでなく法的視点からの総合的なアプローチが必要であることを理解し、法分野の専門知識習得が不可欠と考えるに至ったのです。
【将来のビジョン】 私は将来、弁護士として企業法務、特に事業承継分野に携わりたいと考えています。経済学で培った分析力を基盤に、法的専門知識を組み合わせることで、事業承継における複雑な課題を解決し、地域経済の持続的発展に貢献することを目指します。
貴校は「学際性」を教育理念とし、経済学と法学の架橋を可能にする恵まれた教育環境を有しています。この環境で専門的学びを深め、中小企業法務のスペシャリストとして、地域に根ざした企業の成長と存続を支える役割を果たすことを強く志望します。 |
注)以上は架空の大学生を想定した記載例です。
実際のステメンは「他人の助けを借りず、自分で考え、作成し、記入」することが必要ですので(1ページ)、記事の文章をそのままコピペすることは絶対にやめましょう。
以上のように、どのような問題意識をもってどのような活動を行ったのかを具体的に書くことで、自分の強みや志願理由を自然とアピールすることができます。
「まじめです」「好奇心が強いです」といった抽象的な回答と比べてはるかに説得力があり、周りと差別化することができるでしょう。
「いや、ゼミでそんなすごい研究してないよ・・・」と思う方もいるかもしれません。
しかし、どのような分野であっても、学問上の重要性や社会的な意義はあるはずです。
身構え過ぎず、これまでに学んできたことの意味を問い直してみましょう。
第5章:「なお記載すべき自己評価および将来のビジョン」の記載例
この欄には、学外での活動実績など、「学習、研究およびそれに関連する活動」では書けなかったことを記載していきます。
任意回答なので不可欠ではありませんが、記載することがおすすめです。
例えば、大学のサークルで何らかの役職に就いていた場合、どのように貢献したのかを具体的に記載しましょう。
■記載例
私は、他者の意見に耳を傾け、異なる意見を適切にまとめることを得意としております。
具体的には、私は○○大学で、週に一度読書会を開く「●●会」というサークルに所属し、書記を務めていました。
読書会では課題図書について各自が自由に意見を述べることができますが、フリーディスカッションの形式ですので順序などに決まりがなく、誰がどのような発言をしたかを思い出せないことも少なくありません。
そこで、書記が読書会の内容をメモに残し、後日メンバーに議事録を共有することになっています。
私は書記として、「異なる意見を適切にまとめるにはどうすればよいか」という視点で活動しました。
初めのうちは、メンバーの話をメモするだけでも精一杯でしたが、続けるうちに、異なる意見にも共通点があることや、なぜ意見が対立しているのかといった本質的な論点に気づくことが増えました。
その結果、メンバーからも「議事録を読んで、自分の言いたいことはこれだったと納得した」「対立していると思った他のメンバーの意見を受け入れる気持ちになった」といった嬉しい声も届きました。
このような活動を通して、異なる意見をまとめることの重要性を理解することができました。
将来、弁護士として活動する際にも、依頼人から法律相談を受けてから訴訟で争点整理をするに至るまで、異なる意見をまとめるという機会は多々あるはずです。
その際に、一方的な意見を押し付けたり、形式的な回答に終始したりするのではなく、依頼人や相手方が異なる意見を受け入れるにはどうしたらよいかという視点を常に忘れないようにしたいと考えております。
貴校は、法的思考能力の運用にあたって必要となる高い倫理性を身につけさせることを法曹養成のポリシーとされており、法律の知識だけでなく、その前提となる豊かな人間性を重視されている点に魅力を感じました。 |
注)以上は架空の大学生を想定した記載例です。
このような経験がないとしても、「学習、研究およびそれに関連する活動」の中で培った自分の強みについて、それがどのような場面で発揮されるかを具体的に示す方法もあります。
■記載例
私は、複雑で曖昧な法的問題に対して、粘り強く本質を掘り下げる探究心と多角的な分析力を持っていると自負しています。
具体例として、大学のゼミで、労働者の解雇の法的適否をテーマに、解雇理由の正当性や手続の適法性など複数の論点を検討したことです。
私は、表面的な条文解釈だけでなく、社会的・経済的背景や判例の趣旨にも目を向け、論点をホワイトボード上で整理・可視化しました。賛否双方の立場や根拠を明確にし、議論の全体像をつかみやすくしたのです。その結果、議論が一層深まり、多角的な検討が進んだと教授やゼミ仲間から評価を得ました。
この経験を通じ、複数の要素を統合的に把握し、柔軟かつ実践的な解決策を導く力を養いました。
今後は、この分析力と探究姿勢を基盤に、社会の多様な法的課題や複雑化する紛争に、公平で実効性のある解決策を提示できる法曹を目指します。
特に、貴校の「国際性・学際性・先端性」に基づく実務家教員によるワークショップは、現場感覚と理論を融合した学びを通じ、私の探究心と柔軟な視点を一層高める場になると確信しています。
この環境で研鑽を重ね、社会の新たな法的ニーズに応えられる専門家へ成長したいと考えています。 |
注)以上は架空の大学生を想定した記載例です。
実際のステメンは「他人の助けを借りず、自分で考え、作成し、記入」することが必要ですので(1ページ)、記事の文章をそのままコピペすることは絶対にやめましょう。
以上のように、自己評価や将来のビジョンも具体的な経験に照らして記載することを心がけましょう。
なにもスポーツなどで華々しい実績を持っている必要はありません。
例に挙げた「読書会の書記」のように、一見すると地味とも思えるような経験でも、きっと将来の役に立つ要素があるはずです。
第6章 まとめ
以上のとおり、慶應ローのステメンでは
- 学習、研究およびそれに関連する活動
- 自己評価および将来のビジョン
の2つの記載が求められ、後者は任意回答ですが、どちらも説得的に記載することが重要です。
そのためには、
- 慶應ローのホームページから情報収集をすること
- 自分の経験に基づく具体的な記載をすること
が不可欠といえるでしょう。
この記事を読んで、慶應ローが求める人物像をアピールできるようなステメンを書けるようになれば幸いです。
※本文で引用されているホームページの内容は、いずれも2025年8月22日(本記事作成日)現在のものです。
LINE特典動画では、私が提唱する「解法パターン」とその活用方法の一端をお見せします。
動画①では、「判例の射程とは何か」を予備試験の過去問を題材にしながら分かりやすく解説します。この解説を聞いた受講生からは「判例の射程の考え方・書き方がようやくわかった!」との言葉をいただいております。
動画②では、試験開始前に見ることで事案分析の精度が格段にあがるルーズリーフ一枚に収まる目的手段審査パターンまとめです。
動画③では、どの予備校講師も解説をぼやかしている生存権の解法を明確にお渡しします。
そして、動画④では③の生存権の解法パターンを使って、難問と言われた司法試験の憲法の過去問の解説をします。
是非、解説動画を受け取って、世界を変えてください。